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妄想世界「レッズ・エララ神話体系」のなかで、言語で表せられる範囲

微分抜刀斎

●エヴィル・レッド著 同人誌『レッズ・エララ神話体系』より

レッズ・エララの歴史の中で、不本意にも数学が急速に発展した時期がある。それは中世であった。はっきり言って俺様は、その歴史的経緯に納得していない。
なにせ、中世の最先端数学者たちは、数式を使わずに、数式を越えた数学を行っていたからだ。
学者たる俺様としては、数式を使って、中世時代の最先端数学を説明したい(そりゃそうだ)。なのだが、当のあいつらが数式を使っていないので、それに習うというか、もうホントしょうがないので、この記事では数式を使わずに、レッズ・エララ中世数学について語る。

奴らはどういう形で数学していたか。
簡単な話だ。殺し合い、決斗だ。

 

(1)時雨vs竜人

時雨君には幾人もの武道ライバルが居たが、その中でも最も強いやつの筆頭が、この竜人傭兵(リザードマン)だった。歴戦の戦闘用外套を羽織った、大柄の壮年な竜人の、鍛え上げられた巨躯からの一撃たるや、まさに戦鬼。
しかも、こいつは右手の大刀に、「降神(おろしがみ)」をしやがった。神を降臨させ、装備の一つとする。現状、これを越える威力を持つ「武」は、レッズ・エララには存在しない。

大刀を振り下ろす竜人は鬼か神か。風はうなり嵐と化し、震える地は血を流さんばかり。
だが時雨君は。

時雨「漸次……抜刀……」

手に持つ妖刀・落葉から、電磁波のように、奇妙に震える黒と紅の2本の線が出た。
時雨君は、あまり動いていない。
居合抜きの作法。
時雨君は、抜刀術を放つ。
微分剣ッ!!」

次の瞬間、あの竜人が右手と大刀に降臨させていた神威が、消えた。神が、斬られた。

竜人は死んでいない。右手も付いたままだし、大刀もそのままだ。だが、一番驚いているのが益荒男たる竜人であることは言うまでもない。
「なんで俺は死んでいないのだ」という。

竜人「剣聖……貴様、一体、何をした?」
時「新作の奥義だよ」

奥義って、小説作品みたいに出来るもんなのだろうか。

 

(2)漸次抜刀微分

生き延びた竜人。どう考えても負けなのだが、真の武人はこの「微分剣」なるものに興味津々だった。

竜「【漸次抜刀微分剣(ぜんじ ばっとう びぶんけん)】と申すか」
時「わたしも、よく意味はわかってないんだけどね」

遠くを見つめて口笛を吹くかのような、味わい深い表情をする竜人
竜「俺は意味のわからない剣で死ぬはずだったのか……」
時「あー、ごめんね、今の撤回。覚悟の剣士にそういう言い分は失礼でした。でも、わたし、この剣の【微分】って考えが、上手く説明出来ないんだよぅ。エヴィル君おねがーい」
エ「俺様に投げるのか、というツッコミもあるが、しかし確かに俺様の出番よな。じゃあ微分の定義からいくか。導関数f’(x)を求めるにあたって……」
竜「待て待て、黒魔まてまて」
エ「ああ、xとyの定義がまだだったな」
竜「そうじゃなくて。x、y……関数……とは、何だ?」

そりゃそうだわな、って話だ。武人を貶すつもりは毛頭無いが、剣士や傭兵をやってて、数学に触れる機会はないわな。

エ「とりあえず、時雨君が分かってる事を述べてみようか。適時俺様が理屈を補足する。そっちの説明の仕方のがよかんべ」
時「そだね。ええとね、微分剣をするにあたっての基本的な考え方というか、剣術の基本のキの再確認なんだけど」
竜「応よ」
時「モノを斬るのは、モノを2つに分けることだよね」
竜「……」

この沈黙に含まれている成分のほとんどは「おいおいこのレベルの当たり前のことからの確認かよ……」というものだったが、それはさておき話を進めよう。

時「基本的に、わたしたちSSSSレベルの剣士は、世の中の固いモノで斬れないものはないわけです」
竜「そうだな。こないだもダイヤモンドを斬ったぞ」
エ「おいバケモノども」

時「つまり、形あるものは、斬れます。では形のないものだけど、まあ魔法の炎とか、水とか、斬れるよね」
竜「そうだな。まず手始めに炎熱魔法だな」
エ「とりあえずビール、みたいなノリで斬るのやめようか」

時「でも、霊体とかってなると、難易度は上がるわけで」
竜「やりにくい事は、そうだな。……ああそうか。神、神威の類いは、霊体の最上位か」
時「【斬れない】っていう事が、存在の定義になってるからね。存在の概念レベルで【斬れない】ってことになってる」
竜「だから俺も降神をしたのだ。あー、これで剣聖を倒せる!やった!と思った。だから頑張って剣聖と黒魔の足取りを追って、勝負ふっかけたわけだ」
時「モテモテ」
エ「世界最強の武力を得て、世界征服とか行かないってとこが武人よのぅ」

時「じゃあ、斬れないものを、斬るにはどうしたらいいかって話なんだけど、ちょっと角度を変えて、よく考える必要があるんだよね」
竜「ふむふむ」
エ「あれ、これそんなレベルでナントカなってしまう類の話なんだっけ……」
時「固いものは、その素材の結合が密だから、固いんだよね。じゃあ、霊体や神威は、結合が密なのかな? ちょっと違うと思うんだよ。いや、存在レベルの強度が凄いっていうのはそうなんだけど、でも【結合が密】という方向性じゃないと思う」
竜「確かに、改めてゼロベースで考えたら、そうだ。今まで【神だから斬れない】と思いこんでいた」
エ「安心しろ、この世の住人の99%は神が斬れると思っていない」

時「堅さじゃない。じゃあ何かっていったら、神は、【エネルギー】なんだよね。もっと言えば、【エネルギーの大本でありながら、エネルギーを管理している存在】。だから、堅さじゃなく、熱……ええと、エヴィル君、熱の変わり具合って何て言うんだろう」
エ「熱量の変化率ってとこか?」
時「さすが。そうそう、熱量の変化率。神威っていうのは、威力で。だから、変化率。もっと詳しく言うと、【こっちからあっち】の話なんだよ」
竜「こっちからあっち」
時「【こっち】にあるマナのリソースから、【神(管理者)】を通して【あっち】へ、別の何かとなって、エネルギーが行くって図式。【こっち】にあるものが、神を通過して、炎とか水とか威力とかになって、【あっち】に行くっていうことだね」
竜「つまり、変化率とは、【こっちからあっち】式が、上手くいってるかどうか、ということか」
時「すごく大雑把にいえば。まとめると、神という存在はエネルギーを管理する変化率そのものだ、って話。では、神を斬るにあたっては、この変化率そのものを斬ってしまえばいい。そうすれば神は殺せるんだよ」

 

(3)神殺微分方程式


竜「それが微分剣か。だが、変化率を斬るといったって、どこに変化率そのものがあるんだって話だ……」
時「そこはね、一番最初に戻って、モノを斬るのは、モノを二つに分けることってとこなんだよ。変化率って言うのを、ぜーんぶをトータルで見ようとするから狂うんであって」
エ「狂ってまで神を斬りたいかね」
時「うん」
竜「剣士たるもの当然だな」
エ「邪気の無い瞳っ……!! ダメだこりゃ」

時「そりゃね、全世界のエネルギーの管理者の総体をトータルで把握して、その本質(エネルギー創成変化率)を見いだして、ピンポイントで斬るっていうのは、基本的に無理なんです」
竜「そうだな」
エ「絶対的に無理、の間違いじゃねえかな」
時「だから、場合分けの場合分け。とにかく細かく分けるんだよ。分けることは分かることなんだよ」
竜「ふむーん。物事の基礎だな。おお、話が繋がっていく」
エ「あれー、この世ってそんなに単純だったのかー?神殺しがどんどんカジュアルになってくぞ……」

時「微分剣、っていうのは、とにかく神威……エネルギーというものを、きちんと見て、きちんと細かく場合分けして、ミクロにミクロに見て……返す刀でおっきくマクロに見る!ミクロに細かく見まくったんだから、マクロだってきっかり見えるっ!」
竜「そうだ!何日も右手の型の修行を繰り返し、次は左手の型の修行を繰り返す。そうすると、やがて全身の型が完成するという、あの図式だなっ、剣聖よ!」
時「完璧にそうだよ!」(ハグ)
この武人ども、感極まって抱き合ったぞ。
エ「あー、一つ質問。さすがに、エネルギーの微分っていうレベルは、肉眼で目視できんだろ」
時「えっ」
竜「えっ」
時「……あー、武人じゃないと、わからないかな……剣の切っ先がそのまま視線になる、っていう感覚」
竜「そうそう、斬ることは視ることに他ならない」
時「まさにそうだよ!」(ハグ)
また抱き合ってる。分かるか人外ども。

エ「つまり、あれだ。微分剣で斬ることによって、時雨君は【分かる】わけだな、エネルギー創成変化率……神の構成要素を」
時「うん」
エ「あっさり言うなぁ(頭抱え)」
竜「斬ってわかれば良いのか……それが微分剣か。……剣聖、ひょっとして、【漸次抜刀】とは、一撃だけの話ではない、な?」
時「そうだよ。何回か斬って、把握する。1回斬ったら、いっぱいわかる。2回斬ったら、もっとわかる」
竜「ふむ……。ああ、そうだ。その言い方で思い出したが、確かに、あの抜刀術、2,3回斬っている。それも、刃の角度を変えて」
時「うん、傾きを変えてるよ。いろんな変化率に対応する形でね。エヴィル君に聞いたんだけど、数学でも、【傾き】っていうんだって?」
エ「y=axの定数aか。そうだなぁ。絶対そういう意味じゃないけどなぁ」
竜「剣術の極みとは、数学だったとはな……」
エ「絶対違うと思うぞ」
竜「黒魔、ひとつ頼みがある」
エ「すげー嫌な予感」
竜「俺に、数学を教えてはくれないだろうか?」

 

この後、しょうがなしに俺様、竜人に、恒等式、方程式から始まって、偏微分方程式積分とか、三角関数とか極限とか、指数関数とか虚数とか複素数とかの数学を教える羽目になってしまった。
で、一通り数学を教えたところ、

竜「積分ノ太刀ッ!!」
時「凄いっ! こんなに広範囲に微分剣と打ち合うっ!負けてられない!」

これでいいのか、と俺様思うが、実際こいつら、試し斬りと称して悪霊や堕天使や狂神を斬りまくって倒しまくっているのだから始末に負えない。

時「いやぁ、数学は約にたつね!斬れ味が良いよ!」
エ「絶対違う」
竜「黒魔、今度は月の玄神を斬ろうと思うのだが、どうにもこの方程式の式変形が上手くいかんでな……奴の論理肉体をxと置いて、結界集合Aを……」
エ「……あー、このサインカーブなー、合成写像の考えでいってみようか。この場合cとdが領域において単射だから……」

質問された数式の解はきちんと出したが……なんかもー、こう……どーだっていいわー……

 

(「微分抜刀斎」fin)

●あとがき

次から微分剣を出す場合には、LaTeX組版作った方がいいかしらー(数式を出すな)

レッズ・エララ神話体系 中世篇「時雨とエヴィル」TRPG ルールブック(基本骨格編)

●レッズ・エララ神話体系TRPGとは?


このTRPGは、中の人(同人サークル・8TR戦線行進曲)が制作した、基本ソロプレイ仕様の「与太話シチュエーション生成アナログゲーム」です。
ひとつでも多くの与太話ネタ(=神話)を生成するのが、制作の動機であり、最終目標です。

 

ゲームタイトル「アカシックレコーダー(Akasic Recorder)」


あなた(プレイヤーのこと。キミ。貴様。)は、中世時代に完成し、その後のレッズ・エララ世界に甚大な影響を及ぼした13巻の同人誌:
レッズ・エララ神話体系
を書くために、「黒魔術師」エヴィルとなって(基本的に)、剣聖少女・時雨と一緒に、世界の事物や風土を観る旅をしています。

あなたは、世界の事物や風土、怪奇幻想、意志あるひとたちの姿形、闘争の果て、神々の戯れなどを観察します。世界のそれらはあまりに膨大なので、あなたは学者らしく「カードシステム」を用いて、レッズ・エララの様々な事柄を蒐集します(民族学者・梅棹忠夫のフィールド調査的に)。

あなたは、「それ(事物ひとつ)」について、考察し、解説し、カードを執筆しなさい。

 

●ゲームシステム

必要なもの

6面体ダイス(6D 一般的なサイコロ)1個

メモ帳(アナログ、デジタルは問いません。キャラクターシート用と、分岐メモ用に最低2枚は必要です。ただのA4コピー用紙で構いません)

リプレイ投稿用のネットサービス(出目&分岐メモだけなら、twtterなどのSNSでも構いませんが、リプレイ小説テキストを載せるには、ブログといった長文投稿システムが望ましいでしょう)

 

あなたは、4つの「カード」を、ダイスを振ってつくります。
カードの種類(カテゴリ)は4つに分けられます。

(1)場名カード
(2)奴ばらカード
(3)Good/Bad判定
(4)形容詞カード

 

(1)場名カード


「それ」が登場する場所、風土を決めます。神話におけるシチュエーションの決定です。
例えば、「洞窟」「空(空中都市)」、「港」「海上」「異次元」「雪中」……

 

(2)奴ばらカード


出てくるキャラを決めます。
プレイヤーキャラ(もともとのレッズエララ中世シリーズの脇役)でもいいですし、まったく新しいキャラメイクでも構いません。

例えば、「剣士」「竜」「盾マスター」「銃使い」「魔法使い」「獣」「神」「市民」とか

 

まずは、(1)場名、と(2)、奴ばら、を決めてみましょう。

例えばテストプレイ(中の人がローカルでやってみた)だと、

(1)洞窟、(2)竜 

でした。
カードには、あらかじめ番号が振られています。ダイスの出目によって、どのカードが出るか、を決定します。当ブログ記事の「カード」記事には、当然、この番号が振られています。「カード」記事の1記事が、カードに該当します。

で、(1)と(2)だけ決めても、与太話はあまり思い浮かびません。なので、物語の「方向性」を決めます。
(3)good/bad判定 と (4)形容詞カード、です。

(3)good/bad判定

あなたは、ダイスを振って、その出目によって「good(良いのぅ……!)」もしくは「bad(うぅむ、悪いんじゃぁ……)」の方向に物語をつむいでいく必要があります。これはあなたの義務です。
ダイスの出目の一例ですが、

1……ほのぼのgood
2……感動good
3……シュールコメディgood
4……苦い引き分けbad
5……酷いブラックギャグbad
6……荘厳シリアスbad

みたいに

 

(4)形容詞カード

ここまで、(1)洞窟、(2)竜、(3)=4、苦い引き分け
だったとします。

(4)形容詞カード、ですが、シチュエーションの「お題」を決めます。

「薬」「蒸気機関」「時間」「書物」「天気」「湿度」……などなど

この形容詞カードですが、出たお題を使って、必ず「good/bad判定」にのっとった方向性で、物語を進め、終わらせる必要があります。

たとえば、今回のローカルテストプレイだと、「教会」が出ました。

で、だいたいこういう物語になります。

 

(テストプレイリプレイ)
……時雨とエヴィルが洞窟を探検していると、狭い奥まったところに、傷ついた竜が横たわっていた。誇りある死を望む巨竜は、こんなせまっ苦しいところで、対決を望む。時雨は見事にそれを果たし、このどん詰まりを大聖堂とし、巨竜の躯を弔うのであった……

 

さて、バトル必至な展開ですね。

ここで、バトルシステム「v.s. 我流シュトフィール・改」が出ます。

 

バトルシステム「v.s. 我流シュトフィール・改」

 

まず、どんなバトルになろうと、「時雨が勝つ」のがルールです。これは、そういうゲームなので、納得してください(ひどい

そう、これは「バトルシチュエーション・ネタジェネレータ」なんです。

まず、「フィールド」と「キャラ」を、先のでもう決定しているので(決定してなかったら、またメイキングしなおす)、次に策定するものがあります。

それは「good/bad判定」と「必殺技ジェネレータ」です。

「good/bad判定」は、次に述べる「必殺技」がそのターンで成功するか否か、の判定です。

(あ、通常攻撃でやるのもokです。ただ、キモが「必殺技」なので、今回展開の図式を簡略化しています)

必殺技ジェネレータ、ですが、これは、当該シナリオの登場キャラの技を決めるっていうものです。基本、必殺技は1つです。

まず、あなたは以下の項目を設定します。

  • 「攻撃」
  • 「防御」
  • 「速度」
  • 「距離」

 

「攻撃」ですが、以下の4つに、必ず「合計数が6になるように」ダイスを割り振ってください。小数分割記述は不可です。なぜなら、作成者(中の人)が計算障害だからです。九九が出来ると思わないでください。


(遠・強)
(遠・弱)
(近・強)
(近・弱)

時雨の数値は、あらかじめ決まっています。

(遠・強)1 

(遠・弱)1 

(近・強)3 

(近・弱)1

この数値は、ダイスの確率数値です。つまり、時雨は「近距離、強ダメージ」がとても出やすいキャラです。典型的な抜刀斎ですね。

次に、「防御」。これは、基本「A」~「C」に、+と-をつける感じでやりましょう。Sはあまり出さない方が良いと思いますマンチ的に。

時雨の防御はC-です。紙装甲です。鎧を一切付けていない白ロングスカートワンピースですし……。

そして「速度」。これは時雨はもうSなんですが(ぉぃ)
この速さも、同じようにA~Cで決めていきます。でも、時雨が先手を取りますけどね、9割8分の展開で。そりゃそうですよね。

この「速度」ですが、先手後手と共に、「攻撃量の多い・少ない」をも決定します。FF3のHIT数みたいなもんですが、これが多いほど、「ズガガガガガ!」連続ヒットが可能です。なお時雨は多いです(ぉぃ

最後、「距離」です。
これが戦略性を深くするシステムなんですが、あなたはダイスを振って、相手との距離を定めます。1~6の出目が、そのままメルトル換算されます。

つまり、1メルトルは、最接近、6メルトルは、遠距離間合い、です。

 

ここまで出た情報で、必殺技を作っていきます。
例えば、洞窟の竜の場合。まず攻撃を割り振ります。
竜は、

(遠・強)2 

(遠・弱)1 

(近・強)1 

(近・弱)2

死にかけですが、口からはく炎はやばい、っていうやつです。臓腑が腐れている可能性もありますね。半面、接近の爪(ドラゴンクロー)の威力が削がれています。

防御ですが、B-にしておきます。これは巨竜にとっては屈辱もんですが、死にかけという設定なので、仕方がない。むしろ、防御を弱くしたことによって、「簡単に勝負がついてしまう」というデメリットがあります。荘厳な弔いで八百長っぽさを出したくない、という事前物語設定では、ちょっとやりづらいです。

で、速さ。これはCです。ほぼ動けません。ああ、やりづらい。

距離ですが。今回、出目は4(メルトル)でした。まあまあの距離、っていうものです。時雨があえてとった距離、という説もあります。リプレイ小説テキストに活かしていきましょう。

 

さて、バトル開始です。

どうせ時雨が先手です。懐に踏み込むのは簡単ですが、それでも相手は竜!慎重に……(というテイです)。
……しかしそれは正解でした。竜、一世一代の「ラスティフレイム(錆炎)」。刀で受けたら、ひどいことになる「錆びつかせる炎」です。時雨、回避行動をとります…… 

このターンでは決着はつきませんでした……

 

……というバトルになります。

なお、「2個以上、必殺技を作ったんだけど!」ってな場合は、GMに要相談です。ていうか2つも必殺技が作れるくらいキャラメイク盛り上がったんなら、もうTRPGでジェネレータするより先に、はよリプレイ小説テキスト書いていこうぜ!仔細プリーズ!ってな話ですがw

なお、必殺技2つ以上の場合、どのタイミングでどの必殺技を出すかは、ダイス判定します。言わずもがなマンチ封じで。

こういうのを繰り返して、セッションが終わったとします。
終わったら、リプレイを書いたほうがいいです。ていうかリプレイを書くための与太話ジェネレータTPRPGなんですからこれは……。
まあ、それがめんどくても、最低限「ダイスの出目とキャラ設定、物語分岐」だけはメモっておいてください。

リプレイを書き、そして、そのリプレイをさらに「簡易にまとめた」カードを作ります。ブログ記事として。そのカードは、次回以降のセッションで、1カードとして使用可能となります。やったね!神話が増えたよ!

ということで、スチームパンクな設定を増やしたかったら、そうなりそうなシナリオを。砂塵アラビックにしたかったら、そういうロールを。そうすることによって、神話与太が増えていきます。

 

なお、「このカードが収められた莫大な書庫」のことを、「アカシックレコード」と呼びます。
すべてのカードはアカレに収まっています。が、カードとダイスが紡ぐ物語の分岐までは、アカレには記されていないわけです……。

さあ、ページをめくるために、骰子を転がし、カードを蒐集したまえ。

お手製同人誌を作っていますーーヴェイパーコフィン(3)蒸気騎士

オンライン活動はホームページや当タグブログ、ダウンロード音源配信で、オフライン活動は同人CD/カセットテープや、お手製製本の同人誌で……、という活動をしていきたく。どちらも大事です。
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というわけで、どこの同人イベントに出るかも未定、そもそも一般頒布するかどうかも未定ですが、デザイン・製本を自分でやる、お手製の同人誌を作っています。内容は、このブログでアップしていきます。それにしても、本当に頒布は未定です。なにせ、小西さんを始めとする、ごく一部のひとにだけ見せられたら良いなぁ、としか思っていなく、さらにはこれ、どこまでも「自分(中の人=管理人)のためだけ」の製本ですからね。

さてさて、そんな小西さん発案の妄想、ヴェイパーコフィン(VC)設定解説、第3回でございます。

 

ーー以下、同人誌・文字(テキスト)書き起こしーー

ヴェイパーコフィン(3)「蒸気騎士」

設定・文:小西 裕

redselrla.hatenadiary.jp

 

MS的(モビルスーツリアル等身フォルムの蒸気棺桶(vapor coffin)

メイン動力は蒸気機関(スチームエンジン)なのだが、それを補助する各種機構に、ふんだんに魔術関連の素材やアーティファクトが用いられてゐる。

例えば、蒸気機関は作用の開始←→終了の温度差が大きいほど出力が高くなるわけだが、冷却魔術式を常時起動させることにより、温度差を大きくすることに成功

また、機体全体の過熱を抑えることにもつながり、非常に継戦能力が高い。

もちろん、魔術を起動させるための素養が操者(パイロット)に求められ、かつ魔術を維持するための機構が必要になり、コストが上がる。

……その辺を一挙に解決するために、氷の精霊を魔術的に拘束してうんぬんかんぬん………

 

そんなこんなで大変高出力・高性能。大国でも2〜3機しか所有していないとかどうとか。旗機(フラッグシップ)として扱われることが多い。

 

ーーーーVC本文第3回、ここまで。次回「(4)電装系以降のヴェイパーコフィン、スチームオートマタの展開」につづくーーー

 

(相変わらず小西さんはえげつないですね)

【キャラ紹介】「黒魔術師」エヴィルについて

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8TR戦線行進曲 2ndシングル「Report of RedsElrla 2」ジャケット

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「時雨とエヴィル」

キャラ設定「エヴィル」

中世篇「時雨とエヴィル」シリーズ 主人公コンビの片割れ

テーマソング:「ジニアスドメイン」(Report of RedsElrla 2、Report of RedsElrla 3収録)
「時雨とエヴィルのテーマ」(Only 8TR BattleFront Songs,Sing Sing Sing!収録)

本名:エヴィル・レッド(Eville Redd)

種族:人間(天才)

容貌:この時代には珍しい、黒のロングコート(黒魔術師だから極めて合目的、と本人は言うてる)

容貌2:妖しく恐ろしいまでの美貌の青年。ただ、両の瞳は常にギラギラしており、口もとの笑みは吊り上がっている。

容貌3:白髪と言ったらキレてくる銀髪

特技:全方位学術ジャンルな魔術の行使。とりわけ専門ジャンルは黒魔術(と本人は思っている。そりゃそうだろ、と他人も思っている)

人物:傲慢、口が悪い、弁が立つ、頭の回転が早すぎる。馬鹿を攻撃するのはいつだってオーバーキル。「カールルイスがなぜノタノタ歩かなけねばならない?」的論理

人物2:ちょっとお茶目。実は意外とスナック感覚で友達のために命を捨てて助けにいく

 

評伝

簡単に言えば、こいつはレッズ・エララの全時代において、最高の知性を持つ男なわけです。発想力、記憶力、分析力、夢見がちのセンス、断罪力、科学センス、もうすべて天駆けるごとくの、いわゆるジニアス(天才)

例えば、アイドルの人って自分がKawaii!ってのを自覚して仕事してるわけですが、こいつ(エヴィル)も自分が天才っていうのを自覚してます。それを「そりゃそうだよな」的当たり前として、さらに天才的に思考してってます。

その上、こいつは自分の天才に満足していなくて、物凄い知的努力、知的研鑽に励むのが趣味です。というか知的な努力や研鑽を「苦労」とまるで思っていなくて、むしろそういった知の「おもちゃ」がないと退屈してしょうがない、ってタイプ。どんどん知の高みに向かって突き進む。飽きることを知らない、貪欲な知識欲。

そのあたりで、お察しのように、世間やら社会やらと抵触バトルするわけですが、この青年、天才なので黒魔術をはじめとする攻撃魔術をマスターしているので、世間や社会を強引にブチ破っていきます。

ゆえに、世間によるこいつの評価はバキっと分かれます。天才である事実は揺らぎませんし、天才への嫉妬もまぁここでは置きます。その上で
「アレは天才だから良いのだ(崇拝)」という声と、「アレは世間には迷惑だ」という嘆息と。
しかし、それはエヴィルに振り回される世間の凡俗たる「大衆」であって、じゃあ身近な身内にはどうか、というと……

 

●SS「みんなの天才弟」

※SS……ショートストーリー、サイドストーリーの意

 

時雨「総合すると、友達・身内のみんな、どこかでエヴィル君を【見て、いじくって、面白い弟】って観ているフシがあるんじゃないかな? タイプ(いじくり方)は違えど、ちょっとずつ、そんな要素を持ってそう」

エヴィル「ガーーーー!なんじゃそりゃ!俺様はおもちゃか!? しかも上からかいぐり回されるのがオチなポジションってなんぞや!」

時「打てば響く反応、ほらこれですよ」

エ「ぐぬぅ、俺様は証明してしまったというのか。絶対認めないが」

時「だってエヴィル君、話は当然知恵と知識の極みで面白いし、見ていて派手なリアクションをするんだから、そりゃ眺めてる分には面白いよ」

エ「俺様はいつリアクション芸人としてプロダクションに入ったんじゃーい!」

時「かわいい、かわいい」(エヴィル君の癖っ毛白髪をなでなで)

エ「その弟ポジっていうのが一番胡散臭いのだが。意味がわからん」

時「まぁ、愛嬌っていうのは、本人が意図したところでどうにもならないものですから」

エ「誉めとんのかいな」

時「エヴィル君、前に人文学のおはなしで【素朴なユーモアこそが真の芸術・哲学なのだ】って言ってなかったっけ」

エ「あー……さらっと云った話ではあるが、それだけに正しいと思うとるよ。人間らしさに愛を感ずる瞬間とは、だいたいそういうもんではなかろうか。緊張の神経美のさらに一歩進んだ先の、愛すべき脱力、というか」

時「エヴィル・ザ・素朴なユーモア君だねぇ」(エヴィル君の癖っ白髪をなでなで)

エ「なんだその本名は。何が言いたいんだ」

時「ぷにぷに~~(エヴィルの頬をつっつく) わっ、鋭い頬なのに弾力性っ」

エ「俺様どうすりゃええねん」

時「これからも頭の良いエヴィル君でいてね~」

エ「コメントしづらいわー」

 

redselrla.com

第1回 Q&Aコーナー

こんにちわ。「レッズ・エララ神話体系エピソード蒐集タグブログ」管理人・残響です。同人サークル・8TR戦線行進曲の残田響一とも言います。どうぞよろしく。

これまで、幻想世界レッズ・エララに対して、いくつかご質問をお寄せ頂いております。ありがとうございます。
よって、お答えさせて頂きます。

中の人(管理人)は、昔から(15年くらい前から)、この「Q&Aコーナー」をやりたくて仕方がなかったのです。
この間、15年くらい前の学生ノート(黒れきry)を読み返したら、「ホームページでQ&Aやりたい」ってしっかり書いていました。よかったですね。

さて、それではさくさく参らせて頂きます。

 

●ヴェイパーコフィン vs 時雨とエヴィル

 

Q「ヴェイパーコフィンと、時雨&エヴィルとの実力差は?」
A「時雨とエヴィルに敵う訳がありません(圧勝)」

 

中世篇「時雨とエヴィル」シリーズより。
アンサー、もうほとんど「以上ッ」なんですけどね。敵う訳なし!
ここでは話を時雨に限定しますが、「蒸気棺桶(Vapor Coffin)」なんて、斬れますて。

それでは、お話を発展させて、
「時雨はヴェイパーコフィン(VC)の【操縦】は得意なのか?」
という事について、お話しさせて頂きたく思います。

 

●時雨とVC操縦

 

時雨は、VCの操縦が苦手です
お! このお嬢にも苦手なモンがありましたぜ!w

しぐやん、馬やロバの騎乗みたいに、「生物(せいぶつ。ナマモノ)」相手の操縦なら、「まだ」悪くはありません。体術のセンスによるものです。
もっとも、「騎士」レベルの騎乗法(専門職)のレベルではございません。

 

閑話休題

VC操縦とは、なにしろ「機械」相手ですから。
どこぞの宵闇を駆ける虎天狗も云うてますが、「ギミック得物が相手だと、どうもこちらの意志が伝わりにくい」ということです。

ヴェイパーコフィンの操縦とは、畢竟「機械体術」なんですね。
テクノロジー(込み)の、マーシャルアーツ。
これは、肉体のセンス(勘)の窮みたる剣士(聖)・時雨のやり方ではありません。

しかし、VC以降、多くの人間は、兵器たるVCを戦場で駆ることになります。
この現実世界の戦場で、皆が銃をとったやうに。
それが前提になったやうに。

 

---結局、中世の武人、時雨たちが、「最後のフィジカル戦闘(肉弾戦)世代」と云う事になるんですね。
良くも、悪くも。


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ヴェイパーコフィン(2)仕様、装備、アイテム

 

レッズ・エララ世界の機動兵器、ヴェイパーコフィンの解説記事第2回です

前回(マナ論)↓

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今回記事・もくじ
  • ヴェイパーコフィン誕生
  • ヴェイパーコフィン仕様
  • オプションとしてのアーティファクト
関連項目
  • 質量ブン回し型のバトルスタイル(アレリア、セリゼ)

(2)ヴェイパーコフィン誕生

火薬と同時期に生まれた「蒸気機関」なら爆発はしない。
だがこれでは鉄の塊は飛ばせない(「射出」=瞬間のベクトルが生まれない)
発想の転換が必要だった。求められるのはいつだってInnovationである。

発想の転換

\POM!/

……であれば、巨大なモノを蒸気機関で動かせばよいのではないか?


というわけで、蒸気機関に「水」と「火」の精霊機関をハイブリッドしたエンジンを積んだ、蒸気機兵が作られた。
エンジンがどうしても巨大になるので、8メルタル以上の大きさにならざるを得ないが、同時に得られる出力は人間の数百倍。
これでぶつかるだけで全身鎧の騎士も小型の竜も複雑骨折!!(※1

 

※1……ようは悪魔騎士アレリアや、セリゼ・ユーイルトットの戦闘スタイルである。つまり「1tトラックがギロチン搭載して突っ込んできたら、剣術云々言ってられんだろ」式の武力です。

これが、ヴェイパーコフィンの誕生である。Vapor Coffin 略してVC

では一例として……

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ヴェイパーコフィン正面図

 

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背部ボイラ、シリンダー、排熱機関

写真のヴェイパーコフィンの仕様は

  • 右手、延長型・武装特化マニュピレータ。のびる
  • 左手、汎用ハンドマニュピレータ。バリスタを持つ
  • 背部 左右非対称型蒸気機関【シェイ型】。右側で上に伸びてるのがボイラ、左側でナナメ下にいってるのがシリンダ、水タンク。ナナメ上にいってるのが排熱ダクト。
  • 右手を伸ばして前傾姿勢でなぐる。左手で弓矢を放つ。

●ヴェイパーコフィン(VC)の仕様

基本的な外見としては、ずんぐりむっくり。ATより足が短くてかなりの重量感がある。蒸気の排気を利用してローラーダッシュ走行なども可能


全長は8~11m(メルタル換算、約8)、重量50~90t(トン)
起動時の重量は、内訳として、何せ水と燃料(基本的に石炭。木炭式もあるが、そこは駆動する地方の状況による)が重い。


継戦能力(戦闘可能時間)が低い。10分たったらピットイン(前線離脱)
VCをまともに戦線投入しようとしたら、オプションとして「火の魔石」や「魔法の水瓶」といったアーティファクト(魔法アイテム)が必須となる。科学の申し子VCといえども、便利な魔法アイテムは使っていきましょう。

 

●オプション・アーティファクト解説

・「火の魔石」……直径1m程度の黒い石。700度までの高熱を発する。
最大温度を放出した状態は、20分程度維持出来る。溶岩1.5tを、石炭等の触媒と共に術式で処理して精製する。術式の成立には1~2日が必要。

 

・「魔法の水瓶」……大人が一抱えする程度の水瓶。10万m^3(立方ミリリットル)までの水を溜めておくことが出来る。
(イメージとしては、異空間収納ではなく、水を物凄く圧縮して押し込んでいる式、としてください)
再利用が可能だが、それだけの水を漕ぐ(濾過)必要がある。

仕様2、装備による戦闘スタイル

ヴェイパーコフィンの仕様に話を戻す。
当然、VCは機体ごとに性能差があり、新型の量産機だと手足が長くなり、旋回性能や走破性、機動性が上がる。
ただし、バランスが取りづらいので、操縦にはセンスか熟練が必要。

メイン武装ハンマーアーム突撃用のラム(衝角
クローアームメイスハンマーを持たせて殴るのも一時期流行ったが、敵より先に自機のアームがイカレるので廃れた。
サブウェポン/射撃武装として、蒸気式バリスタ。鋼鉄の弓と弦を蒸気機関で巻き上げ、セットされたパイルや鉄球を打ち出すもの。有効射程は30m前後。
射程はないが、直撃すれば機兵の正面装甲も貫通、あるいは大きくひしゃげさせることが出来る。当然、連射は困難。

また、恐ろしく使いにくいが、チェーンフレイル(10m前後の鎖の先にスパイク付きの鉄柱をつけた品)も装備する機体がある。

 

 

次回(3)蒸気騎士 につづく……

 

ヴェイパーコフィン(1)

ヴェイパーコフィン(VC)
Vapor Coffin(直訳:蒸気棺桶)

蒸気機関をエネルギー源とする、レッズ・エララの汎用人型機動兵器。
ハイパワー・ずんぐりむっくり。

コンセプトは
「重い物理で殴る」
「銃と剣と魔法、が同居する蒸気魔法科学世界観」

 

もくじ(各項目のタイトルは仮題)

  • (1)マナ論と火薬、暴走(いまここ)
  • (2)ヴェイパーコフィン(誕生、基本仕様)

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  • (3)蒸気騎士(ハイエンド機)

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  • (4)電装系以降のヴェイパーコフィン、スチームオートマタの展開

 

関連項目

 

(1)マナ論、マナと火薬と爆発と

レッズ・エララ世界には「マナ(=魔素)」が存在している。マナは大気や水、あらゆるものに交じって存在している。
みなさんおなじみの「魔法(魔術)」は、マナを作用の源とする。

レッズ・エララの中世時代末期(近世前夜)……
常に争いあうサルのごとき人類であっても、科学が発達していき、ついには火薬が発明された。ま、待ってくれ、武装したサルとか言うのはちょっと待ってくれ

まず、最初に手榴弾のようなものが作られ(ま、待ってくれ…)、そして火薬の爆発力で鉄球を飛ばすことになる(原始銃)

しかしこの火薬、というか「密閉された空間で火薬を発火させる」という原理が、非常によろしくなかった
なぜなら、マナはある一定の空間内で強い衝撃(あまりにも急激な体積の膨張による圧力)を受けると、連鎖暴走するという性質を持っていた、からだ。

……いわゆる「・鉄砲、大砲」と呼ばれる概念は生まれ得た。
しかし、これは常に「マナの暴走」を引き起こす危険性をはらんでいた。
マナは「どこにでもある」ため(マナ汎存在性)、完全に暴走の危険性を排除することは、出来ない。

したがって、銃・鉄砲(原始銃)は、原理的には誰にでも扱え、かつ一定以上の殺傷力を持つ武器ではあったが、これを使う奴は「死にたがり(スーサイダー)」「博打打ち(ギャンブラー、あるいはファンブラー)」の異名(悪名)を得ることになるのだった。

 

(2)ヴェイパーコフィン誕生 に続く

 

原案 小西 裕
文章ちょこっと編集 残田響一